経営計画立案サポート
経営計画とは何か?
経営計画書とは、経営者が描く会社の未来像の設計図です。
それは次のような項目で構成されています。
経営理念(使命・目的): あなたの会社は、何を目指しどんな役割を果たす会社なのか
ビジョン(未来像・目指す姿): 5年後、10年後には、どのような会社にするのか
バリュー(価値観、行動指針): 何を大切にし、どんな判断基準でどんな行動をするのか
経営戦略(方向性・考え方): そのために、どのような方向で、何を目指していくのか
経営戦術(手法・手段): 具体的に、どんな方法をとっていくのか
数値計画・戦略指標(数値目標): 目標とする数値はいくらにするのか
大企業においては、株主に経営財務の情報公開が義務付けられているため、経営計画は必ず作成されているものですが、中小企業においては、作成しているところは多くありません。
右肩上がりの経済成長をしていた時代は、それでも中小企業は時代とともに成長することができました。しかし、現在の経済環境や時代の価値観が大きく変わろうとする変革期においては、経営者自ら時代を切り拓いていくための設計図が必要になります。
経営計画を作ることは、会社の未来設計図を作ることそのものです。
なぜ経営計画が必要なのか?
何を大切にし、どこに向かうのかが分からない経営をしていたらどうなるでしょうか?
いつまでも外部の経済環境に左右される経営になってしまいます。
それはまた、会社の内部においても環境に左右される会社の姿が浮き出てくるものです。
どこに向かおうとするのかがわからないため、会社全体の一体感がなくなってきたり、働く従業員のモチベーションが減退して、人の入れ替わりが頻繁になるという兆候もその一つかもしれません。
そのような経営はまた、受け身の経営ともいえるでしょう。
起こった問題にどう対処するかに追われる経営になってしまうということです。
経営者が日常業務に追われる日々が続いているのでしたら、要注意です。
このようなことがないように、そしてまた、このような兆候を感じられたら、本来の会社の原点に立ち返って考えてみる必要があります。
受け身の姿とは、どこかに過去の延長で未来も同じように続くという前提の考え方の上に成り立っています。
しかし、昨日と同じ明日はありません。
追われる日々が、もう追われない日々になる前に、自ら未来のへの時を追う経営に変えていきましょう。
IT技術の発展とともに情報が溢れ、社会環境が大きく変わろうとする状況の中、経営者に求められるのは、決断と選択です。
そのためには、何をして、どんな方向に進むのかが明確になっている必要があります。未来の姿から逆算して今何が必要かを決めることです。
「過去と人は変えられないけれど、未来と自分は変えられる」といわれます。
経営者自らが、会社の未来は自分次第なのだ、と覚悟を決めることから積極経営は始まります。
経営計画を作ることは、会社の未来をつくることそのものです。
経営者自ら、積極経営に足を踏み出すことです。
会社の未来をつくる、「つくる経営」を始めることなのです。
経営計画を作るとどうなるの?
経営計画は、経営理念・ビジョン・バリュー・経営戦略・経営戦術を言葉と数字で表すことで具体化されていきます。
何年間の計画を作るかで、次のように区分することができます。
・ 会社の未来像を描く中期経営計画 ・・・3年~5年間の計画
・ 短期の会社の躍動を生み出す年度経営計画 ・・・・1年間の計画
どちらも、積極経営(つくる経営)に欠かせない重要性ももっているため、ぜひこの二つを作ることをお勧めしています。
そして、経営計画を作ることによって積極経営(つくる経営)を始めると、次のような効果が生まれてきます。
1.結果を生み出す原因をつくる思考が生まれる。
2.経営者の意思決定経営が行われるようになる。(経営者自らの意思で経営判断が行われる経営)
3.リスクを積極的に選ぶ経営に変わる。
そしてまた、積極経営が築かれていく中で、このような効果が生まれるでしょう。
✔目標を明確にすることから、必要な情報が集まるようになる。
✔行動によってからしか変わらない、目標は達成できないということから、行動量が増える。
✔成果を出していくごとに、未来からの要請で今が作られていることが実感することになる。目標を立てる習慣ができる。
✔経営計画を実行していく過程において、あなたの会社だけの成果を出す方法が見えてくる。
何よりも大きなことは、経営者・働く従業員ともに、「未来は自分たちの手でつくれる」ということを体験から感じられることではないでしょうか。それは、未来へ向かう大きな原動力となっていくことでしょう。
会社の未来は経営者の胸の中にある
事業を行っていくということは、社会の中で必要とされる何らかの役割を果たしていくということです。必要とされなければ、その事業自体が成り立たないのですから。
その事業を何年続くものにするのか、1年でいいのか、5年でいいのか。
いかがですか?
おそらく多くの方は、少なくとも10年、20年と続けていくことを前提として考えているのではないでしょうか。
会社の本質とは継続性にあるといわれます。いつまでも続いていくことを目的として成り立っているからこそ、そこに出会う人たちの信頼や安心が生まれるのではないでしょうか。
経営者として何をしていかなければいけないのか。
会社は何を大切にして、どんな方向に向かうのか。
会社の未来は、経営者の胸の中にあります。
一緒に、あなたの会社の成長・発展への道筋を描いてみましょう。